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スコアの話

年が明けて2回目の練習は、ソリストの先生お二人をお迎えして、
モーツァルトのコンツェルタンテの練習でした。

本番までの練習も残すところ数回。
1回1回を大事にしっかり仕上げていきたいです。

さて、この曲でわたしは初めてパートトップをつとめさせていただくことになり、全く初めてのことで、どうしよう…と思っていたのですが、 対策の一つとして、腰を据えてスコア・リーディングをしてみよう!と、とある先生に教わりに行くことにしました。

スコア(総譜)はオーケストラの楽曲に出てくる 全ての楽器がひとつにまとめられている楽譜です。
オケで演奏する曲が決まるとパート譜に加えてスコアも入手しますが、まず自分で弾くのが精一杯で、自分の入りがわかりにくい時に参照したり、お休みの箇所を確認したり…と、困った時のお守り程度にしか生かせていませんでした。

曲をフレーズ単位に分け、どんな変化が起こっているのか、
ソリストのメロディや和声の進行などを細かく見ていくと、
今まで自分がいかに漫然と弾いていたかがわかり、反省するばかり…。
あの膨大な量の譜面を細かく分析し、演奏に臨んでくださる指揮者の先生にあらためて感謝と尊敬の念を覚えました。

それと同時に、適切な音色や響きを出すという演奏の技術面での未熟さも痛感しました。
実際に音を出す楽器の練習は楽しいので、つい指を早く動くようにするなどのテクニカルなことばかりを気にしてしまいます。
それはもちろん必要なことですが、みんなで一つの音楽を作り上げていくために、
楽譜を理解しつつ、そこで必要な音色や歌い方を実現するために技術を向上させていくことの両方を目指すことが大切なんだなと、今更ながら思います。

なんて、言うは易く…という感じですが、自信がないと恐る恐る音を出してしまったりするので、それでは下からみんなを支える低音の役目が果たせません。
ソリストの先生方と一緒に楽曲の素晴らしさをお客様にお伝えできるよう、もう少し研究して、自信をもって本番に臨みたいと思います!

そして、練習ではまだお聴きできていないカデンツァをお聴きするのがとても楽しみです♪♪

Vc mio

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