ホーム > 「新世界より」でのシンバル私的実用新案クォータースラッシュ奏法開発秘話

「新世界より」でのシンバル私的実用新案クォータースラッシュ奏法開発秘話

改題「新世界より」でシンバルを四分の一こすりあげて演奏したら僕の打楽器人生はどう変わってしまうのか、僕なりに何日か考えた上でのやや気恥ずかしい結論のようなもの

すでに冬の演奏会練習が始まっていますが、どうしても記録しておきたいので前回の演奏会のお話をさせてください。
ドヴォルザークの交響曲第9番のシンバルについてです。
第4楽章に一発だけあるというのでクラシックファンには有名ですが、ついに、わたくし、シンバル大将にその一発を演奏するの栄誉に浴する機会に恵まれたのでございます。
いざ楽譜を見てみると華々しく一発をジャーン!ではありませんでした。
普通はシンバルが一発の場合1小節に音符は1つですが、新世界のシンバルは一発なのにmf(メゾフォルテ)で3小節に渡って2分音符+全音符+4分音符=7拍分の異例の長さ。
なぜ7拍も続くのか?ドヴォルザークは理由を述べていないようなので、演奏するしかありません。
最初の合奏で私は7拍分、招き猫よろしく胸の前でシンバルを両手でじゃりじゃりとこすり続けたのであります。するとみんな演奏を止め、一斉に私の方を見て、失笑するではありませんか!(これはいかん!失敗だ!)演奏した私にもすぐに分かりました。じゃりじゃり音があまりにも耳障りで音楽を完全に壊してしまうのです(当り前だ)。
そこから試行錯誤を経て、シンバルの面積の四分の一(人参のいちょう切り型の部分)同士をこすりあげる名付けて「クォータースラッシュ奏法」(シャキーン!)を編み出しました!
そして本番、人知れず地味にスラーーッシュッ(あやや風に)し、シュワーーン♪と演奏しましたとさ(おしまい)。

シンバル大将

一つ前のページへ戻る

このページの先頭へ