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メンテナンス

海の日の連休も終わり、いよいよ演奏会が近づいてきましたね。2ndトップから「弦や弓の毛替えなどメンテナンスしておきましょうね」と呼びかけがありましたが、ほんと、楽器のコンディションの確認は大事です。

私の場合、随分昔に同期のいる楽器屋に行く機会があり、自分の楽器を見せたところ、同期曰く「・・・これ、指板が下がってきていない?」。
見ると駒に向かって明らかに指板が下がっていました。言われてみれば弦を押さえる時に妙に力が必要で、数小節弾いただけで指に弦の跡がくっきり残っていたっけ。
さらに「これさ~、ボディの板と板の間に隙間が空いてるよ。これじゃ音出ないでしょ。特に高音。」と同期は呆れ気味。

うんうん、確かにその通り。この楽器は元々音がこもりがちだったし、何より自分の力量のせいだと思ってた。「けっこう大手術になると思うけど、一度しっかり直したら?」。そうだね、中学生の頃からずっと使っている楽器だし・・・お願いします。蓋を開けてみると、この楽器は大昔に接着剤で貼りつけるなど酷い修理をされていたらしく、職人さんはその接着剤を剥がすのにとても苦労したのだとか。

丸3ヶ月を経て修復された楽器はとっても指が押さえやすくて、ハイポジも楽々。それに良く鳴る!とにかく自分のせいだと思っていただけに、びっくりするやら嬉しいやら。
数年後、もっとパワーのある楽器がほしくて買い換えることになりましたが、修復した楽器の力は全て引き出したという満足感を得たあとで新しい楽器を選んだので未練はありません。長年使っている楽器を一度もメンテナンスしていないという方がいたら、信頼できる楽器屋さんに弓の毛替えついでに点検してもらってはいかがでしょうか?

記:Vn.Yam

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