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味のある脇役

bcl20160318
基本的に、地味です。
出番も多くありません。
隣にいる普通のクラリネットの奏者が忙しそうに吹いているときも、待ちます。
数十小節にわたる休符の間、ずっと待ちます。
ひたすら待ちます。
やっときた出番も、短く終わります。
ですが、そのわずかな出番で、存在感を示します。
例えて言うなら「ドラマの回想シーンのみで登場する先代社長」みたいな、そんな役割でしょうか…。
例えがよくわかりませんね。
低音を強奏すると、抜群にパワフルな音が響き渡ります。
高音を繊細に奏でると「これはいったい何の楽器の音だろう?」という不思議なサウンドを生み出します。
「オルガン付き」のバスクラリネットは、そんな味のある脇役。
ソロらしいソロがあるわけでもありませんが、いぶし銀のような存在感に要注意です。
ひそかにご注目ください。
                     今回はB.ClYas

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